思考回路

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  「いや、結果論は判ってんだ。 ただ気持ちいいのか、恐怖感が襲ってくんのか…」   『試してみようか?』      微笑して問う僕の一言に君は勢いよく起き上がり、ボサボサの髪のまま真摯な眼差しを向ける。    僕はてっきり驚いているとばかり思っていたから逆に驚かされる。  双眸を合わせて数十秒、何も紡がない君と僕。  僕は踵を返しガシャガシャとフェンスを登る。     「おい、危ねぇぞ」      と、いつもの声のトーンが君らしい。  止めろよ、と普通なら止めるのだろうけど。  止めもしないで、ただ見守り僕の行動を目に映す君。    
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