731人が本棚に入れています
本棚に追加
「暫くそこで壁に触れずにじっとしていろ。
すぐに終る。」
レイナは相変わらず何も言わなかったが、代わりに頷いた。
ジンは再び魔人の方を向き掌を魔人に向けた。
「次はお前に殺された人達の分。
リベンジ・オブ・スクリーム」
ジンの掌から夥しい数の怨念がジンの周りに出てきて魔人に光線を放った。
「お前は・・・・まさか・・・そんな事あるハズがない!あの一族は滅ぼしたハズだ!
何故貴様がそれを使えるのだ!!!」
体中穴だらけなった魔人は虫の息だった。
「ロキに伝えろ。お前は必ず俺が殺すと。
最後にお前が今まで殺した人達の大事な人達が背負っている悲しみの分や!!
ミリオン・ティアーズ・レイン!!!」
突然豪雨が降り出した。
ジンとレイナは何ともないが魔人だけが苦しんでいる。
「か、体が・・・・焼け・・・」
魔人の体が溶けていき、やがて魔人のいたところは何も無くなっていた。
「さて、エレンを迎えに行くか。
その前にあそこで腰抜かしてるお姫様を連れていかなあかんな。」
ジンが指を鳴らすとレイナを守っている壁が消えた。
そして、目を閉じると纏っていた黒衣が消えた。
最初のコメントを投稿しよう!