プロローグ

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「レイナ様、いきなり走られては困ります! もし貴女になにかあれば私は王になんて言えばいいのですか!」 SPらしき人は肩で呼吸しながら言った。 (へぇ~レイナって名前なんや。 それにしても王女様か・・・。) レイナは申し訳なさそうに頭を下げた。 「ごめんなさい。 でも、この方に助けて戴いたので何もありませんでした。」 「そういう問題ではなくて貴女はこの国の王女様なのですよ? もう少し気をつけてください。 それと・・・王女を助けて下さった方は貴方ですか?」 あまりの事に俺は放心していた。 ナンパされていて、それを助けてお礼がしたい、ここまでは理解できる。 でもそこから先が理解出来ない。 目の前にいるのはこの国の王女様という事、俺は今自分がなにをしたのか分からずに頷いた。 「ありがとうございました。 貴方のおかげで私の首の皮が一枚繋がりました。 王女もこう言ってますし、何かお礼をさして下さい。」 あぁ、今日は厄日や。こんなことなら家で寝てたらよかった。 「すいません。これから用事がありますので今日は無理です。」 二人は何か話し始めた。
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