731人が本棚に入れています
本棚に追加
「レイナ様、いきなり走られては困ります!
もし貴女になにかあれば私は王になんて言えばいいのですか!」
SPらしき人は肩で呼吸しながら言った。
(へぇ~レイナって名前なんや。
それにしても王女様か・・・。)
レイナは申し訳なさそうに頭を下げた。
「ごめんなさい。
でも、この方に助けて戴いたので何もありませんでした。」
「そういう問題ではなくて貴女はこの国の王女様なのですよ?
もう少し気をつけてください。
それと・・・王女を助けて下さった方は貴方ですか?」
あまりの事に俺は放心していた。
ナンパされていて、それを助けてお礼がしたい、ここまでは理解できる。
でもそこから先が理解出来ない。
目の前にいるのはこの国の王女様という事、俺は今自分がなにをしたのか分からずに頷いた。
「ありがとうございました。
貴方のおかげで私の首の皮が一枚繋がりました。
王女もこう言ってますし、何かお礼をさして下さい。」
あぁ、今日は厄日や。こんなことなら家で寝てたらよかった。
「すいません。これから用事がありますので今日は無理です。」
二人は何か話し始めた。
最初のコメントを投稿しよう!