プロローグ

6/7
前へ
/123ページ
次へ
二人は暫く話していると遠くから爆発音が聞こえた。 三人は爆発音のした方に走った。 爆心地に近付くにつれ、負傷者や死亡者が増えている。 「これは一体・・・。」 レイナが両手で口を塞ぎながら言うと足元から呻き声が聞こえた。 「何があったのですか?」 「うぅ・・・・レイナ様・・・お逃げ下さい。ここは危険です。 せめて貴女だけでも・・・。」 そう言い、兵士は息を引き取った。 「・・・・私の名はレイナ・ジークハルト。 これよりここは私の指揮下に入って貰います。 総員第一種戦闘配備!!」 「「yes!my princess!」」 兵士達は返事をし、慌ただしく動いた。 「アリスは私の補佐に回って下さい。 申し訳ありませんが、手伝って戴けませんか?」 「(あぁ厄日や)相手によりますね。 ましてやこの攻撃範囲は只者ではありません。 恐らく魔人(ディアボロス)クラスでしょう。 貴女はそんな相手とやり合うつもりですか?」 「私はこの国の王女です。 例え相手がどんな敵であっても立ち向かいます。」 レイナは決意と覚悟を秘めた目で言った。
/123ページ

最初のコメントを投稿しよう!

731人が本棚に入れています
本棚に追加