第一章 ~俺だってな~

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ガラガラ 田中さんはすぐに戻って来た。 田中「一本松。ほらよ。」 手には缶コーヒー。 一本松「え?俺にっすか?」 田中さんには会う度にごちそうになっているけれど、なぜか「待ってました!」と素直には言えなかった。 田中「お前以外に誰がいるんだよ!」 一本松「アハハ(笑)そーっすよね~。」 …怒んないでくれよ(笑) おばちゃん「私は?(笑)」 …あ(笑) 田中「んほ!?…あっ!…あ!もちろん!ほら!あるよ!」 …ん?? おばちゃん「ふふ(笑)ありがと~っ!(笑)」 …田中さんの分が…ないじゃん(笑) 田中「山本さんも、一本松もご苦労さん。」 …すげぇ優しい顔。 一本松「へへ(笑)ありがとございまーす!いっただきま~す!」 山本「いただきま~す(笑)」 …うまい。 俺はすごく嬉しかった。 ただ、田中さんの缶コーヒーがないことが気になったけれど、触れないでおいた。
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