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「あれ?あの子 滅茶苦茶綺麗じゃない?」
いつものように罵声を……
ん?
「ヤバい、ヤベェよ!!23年間 恋という恋をしなくて童貞な俺が! 今まさに恋をして……しまった」
「そんなことより卒業しようぜ」
か……可愛い?
お……俺が?
「天使だ!我が聖朝間高校に天使が舞い降りた!」
天使?
はは、まさか俺がな
辺りをキョロキョロと見回し その天使とやらを探す
が
その天使と評されるほどの美人は見当たらなかった
「うわぁ……いま私あの子に見られちゃった……」
「ん?ときこ?ときこぉぉ!?」
バタんと さっき俺の陰口を囁いていたであろう女子が地面にうつ伏せに倒れる
俺は「ざまぁ」とか思いながら唇を吊り上げながら スニーカーから高校指定の奇抜な赤と白のストライプのシューズに履き替えた
「なぁ、そこの可愛いこちゃん?」
鼻声混じりのキザな声が聞こえる
どうせ俺の後ろにそうゆう可愛い子ちゃんがいるのだろうと思いながら 目線をシューズから上に上げる
そこには金髪オールバックで 額に『BOSS』と馬鹿な刺青を彫っている
いかにも的な男性が俺を見つめていた
「俺と……
や ら な い か?」
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