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ジョージ「って!!オイ!!」
振り返りそう叫ぶ
ここは魔術研究部部室前の廊下
数年日の光に照らされていなかったのか
埃がそこら中にびっしりと視界に入る
部屋の前でさえこうなのだから中は相当なものだろう
ジョージ「今から行くのもな……」
ジョージは魔術研究部と油性ペンで描かれたドアを開けた
意外と綺麗に整えられていた
埃は隅の方にちらちらと見受けられるが
ロッカーがやたら多く敷き詰められ 教室の中央には会議室等に置いてある大きな長方形の机があった
その机の中央 窓側の席に椅子に腰かけ足を組んでいる白鷺ルカがいた
ルカ「あれ?ミツキ君は?」
ジョージ「(おかえりとかねえのか)」
そういきなり問われたジョージは少しだけ不服そうに唇を尖らせた
そんな彼の態度にイラついたルカは机を叩き 速く話せと促す
ジョージ「すまん!いじめッ子はぶっ倒したけど ミツキには逃げられた」
椅子を腰で動かしそのまま立ち上がる
そして眉間にシワを寄せながらゆっくり近づく
ルカ「へぇ……そうなんだ」
一歩 一歩 溜めながら歩く
ルカ「速くしないともしかしたら大変って言ったよね?」
ジョージとの距離
50cm
そこで彼女は立ち止まり ジョージを上目遣いに睨む
ジョージ「(か、かわいい……)いやいや! だって気づいたらいなかったんだ!」
ルカ「だから自分は悪くないと?」
ジョージ「いや……その……ごめん」
そう呟き頭を下げる
彼なりの謝罪 しかし
ルカ「バカ!!」
ジョージ「いっつ……!!」
その謝罪は無意味に
彼はルカのビンタという断罪を受けた
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