第9話『そして彼は怒られる』

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「つまりその自分ってのがヒトの内なる力 真なる力ってわけざましょ?」 教室の窓側のロッカーから声が聞こえた 椿「 そうじゃ。ヒトが忘れた本能のチカラじゃ」 椿は満足そうに二度ほど頷くと ハッとした様子で顔を頬を真っ赤に染め外したボタンを閉じ始めた ルカ「……」 ジョージ「……いや誰だよ」 呆然としているるルカ 謎の声に反応したジョージ ルカ「あ……確かに」 目をパチクリしながらジョージを見てそう相づちを交わす ジョージはその声が聞こえたロッカーのドアに手をかけた 「あ!ダメ、開けないで!!」 ジョージ「うるせぇ」 開けようとするも 抵抗される なかなか開けられない 元々気が長い方ではないジョージは舌打ちをしたあと 思いっきり引っ張った 中にいたのは ジョージ「た、谷口……」 中にいたのは黒髪でショートボブの女性 谷口彩世だった 彼女は上目遣いで彼を見つめ てへ、と舌を出した それを見たジョージは思いっきりドアを閉めた 「え!?ちょ、ちょっとぉ!」 ドンドンと内側からロッカーを叩く 彼はそれを無視しルカの側に寄った
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