第十話『本当に伝えたかったこと』

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トビラを閉めたあと 俺はトビラを背に息を吸い込んだ ルカ「(死ぬのかな……)」 心の中で 誰かに疑問系 無意味だよな 意味が無い 誰もいない いまここで魔物と相対してるのは俺だけ 助けを呼ぶったって 魔物が現れた、なんかじゃ 警察は話になら無い 俺が警察だとしても絶対信じないしな 内なる力 真実の力 ジョブ そんなファンタジックなことが本当に存在するなら 俺はこの九死を脱すれるかもしれない 「ぷごォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」 来た ソイツは俺に背を向けながら現れた 「ふ………ごふごふごふごふごふごふごふごふごふごふごふごふご」 奇妙な鳴き声を出しながらソイツは振り返り赤い双眸で俺を見つめる ジ・エンドか? 獲物に興奮してるのか奴は口元から唾液をだらしなく垂らしている そしてゆっくり 急ぐ必要は無いと近づいてくる それも そうだ 俺の身体はもう言うことをきかなくなってる 恐怖で足がすくみ 恐怖が心を覆い 脳みそが警鐘を鳴らすのに手一杯で 他の部分に信号を出すのを忘れてやがる なんだ、俺の脳みそ ざけやがって……よ!
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