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その綺麗な旋律は駅の南口から聞こえてきた。
アコースティックギターのやさしく、そして力強い音色だ。
僕はその音色にひかれ南口に向かって自転車をこいでいた。
南橘は僕のいきなりの行動に驚いたようだったが、
「先に帰るからな!お前も気をつけて帰れよ。」
とやさしい言葉をかけていってくれた。
南口に着くとそこにはギターを弾きながら歌っている僕と同年代の女性がいた。
すでに彼女の回りには多くの人がその曲に聴き入っていた。
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