星に願いを

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    夜も更けた東方司令部。   日中これでもかと言うくらい人が行き来しているのが嘘のように閑散としたこの場所の一室で、ロイ・マスタングはいつまでたっても終わらない職務に追われていた。     「いつになったら帰れるのやら。」     ため息をひとつ吐き、椅子の背もたれに寄りかかる。     仕事だけが原因ではない。     ここ数週間兄弟からの連絡がないことも、ロイを憂鬱にさせ、ため息をつかせる要因のひとつだった。          
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