一章しかありませんが

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かくして今日の戦争が始まる時刻になった しかし今日のオレはとんでもないアクシデントを抱えていた 昨日妹が携帯にジュースをこぼし、今日は代替機なのだ しかもいつの時代のだろう…ディスプレイの背景は緑色で文字は二列表示が限界、友達の番号をメモリに登録できるかも怪しい この戦争において携帯を自由に使えないのは負けを意味する こんな何も機能のない携帯で真っ向から立ち向かって勝つことは不可能だろう。 せいぜいできる抵抗としては着メロ…天国地獄を流す程度である。 そんなオレは代替機であることを極力バレずに切り抜けるしかなかった。 バレないでいることにより、警戒してる相手には恐らく隙が生まれることを期待し、そこをつくしかない どうやら今日の敵の武器はシールらしい 携帯の電波を遮るぐらいならわかるが、そうではなく全ての機能を無効化する代物だ 自分の頭が作り出した夢ながら、どこか非科学的な敵の武器に理不尽を感じる またはがせるシールよりも電池を抜けばいいじゃないかというツッコミも夢に対してはしてはならない
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