プロレスとの出会い

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体育館に着くと、まだ開場から二時間も前なのにたくさんの人が集まっていた。 まずはチケットを買い、開場まで入り口付近で待つことにした。 その間、関係者の車がどんどん入ってくる。 いつの間にか駐車場の車も増えてきた。 するとバスが一台入ってきて、体育館の入り口前に止まった。 開場を待っている客が一気にバスを埋め尽くす。 いったい何が出てくるのだろう? わけもわからないまま、光雄もバスのドアのまん前に行った。 バスのドアが開く。 すると中から大きな男が降りてきた。 長州力である! いきなりの出来事にびっくり。 客から大歓声を浴びながら周りをもみくちゃにされて、足早に体育館の入り口へ入って行った。 続けてアニマル浜口、小林邦昭が出てきて同じく体育館に入った。 一瞬の出来事ではあったが、目の前で大好きな維新軍を見る事ができた。 第一印象は、格好は普通の人と何ら変わりが無いけど、 さすがに大きい。 腕も胴回りも太かったが、身長もある。 体育館に入る時にファンに囲まれてても、中央で頭が一つ出てるから目立つ。 後から聞いた話だが、お袋も遠くから見てたが、 やはり選手は身体が大きいから、はっきりと分かったと言っていた。
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