プロレスとの別れ…

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長州と藤波、名勝負数え唄。 これも当時は流行った。 仲の良かった長州と藤波がタッグを組んで、 どっちが先に出るかでケンカに。 だいたい先に出るのは格下の選手が出るが、 長州と藤波の場合、先輩は藤波だから長州が先に出るのが普通と考える。 しかし、長州は藤波の格下と思われるのが嫌になり、 俺だって今は藤波には負けない!と反発。 それにより試合中にもかかわらず、相手そっちのけでケンカになる。 そこから遺恨が勃発するわけだが、 よーく考えたら話は出来すぎてる。 ケンカをするなら、何もお客さんの見ているリング上ですることはない。 しかも試合中である。 でも、これがストーリーだとしたらどうだろう? ケンカも演出の一部になる。 一見、ファンはハプニングが見れたことに興奮する。 そうすれば、長州と藤波の対戦に俄然視聴率が上がる。 これを皮切りに、後に全日本プロレスでは天龍、阿修羅・原、高木、 新日では越中、小原、後藤達敏あたりが似たようなことを起こしている。 さらに他団体でも、邪道と外道、大仁田とターザン後藤なんかも真似?をしたのか定かではないが、 仲の良かった二人がケンカをして、そこから因縁の対決になっていく。 これらは、やはり仲が良いから出来るのではなかろうか? 本当に仲が悪くなったら試合なんかしたくなくなるはず。 話をするのも顔を見るのも嫌になる。 それなのに試合はお互いが活躍したりピンチになったりと、 どちらに偏ることなく非常にバランスよく良い試合になる。 けっして一方的なあっけない試合にはならない。 二人の息が合うからこそ、ストーリー?は成功して、 観客にうけて支持を得るのではなかろうか・・・
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