知らない間に、大きくなる光雄

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とりあえず、アルバイトでガソリンスタンドやカラオケ店を短期でやっていた。 いや、短期で辞めてしまった。 その理由は、前の運転代行時代の先輩からかかってきた一本の電話。 バイク便をやらないか? その先輩は、たまたま親族でバイク便の会社を立ち上げたばかりで、スタッフを募集していた。 ちょうど失恋も重なって、光雄は新しいことにチャレンジをしてみたくなった。 バイク便を半年していたが、ここでもまた不幸が。 せっかく出来た会社だったが、 上手く経営はいかずに倒産。 またまたアルバイト生活に戻る。 今度はプラスチックを作る工場。 ここで二ヶ月働いた。 すると、また運転代行時代の別の先輩から電話が来た。 タイヤショップをやってみないか? 光雄は色んなところから良く誘われる。 それだけ信頼されてるのか? それとも、ただ単に軽い人間と思われがちなのか? とにかく正社員で迎えるとの事で、 先に就職していた運転代行時代の先輩を追ってタイヤショップに入社。 ここでもタイヤを支店に運ぶドライバーとして雇われた。 もちろん、タイヤは手積み手降ろし。 これも1年半くらい続いた。 その間に、新しい彼女が出来たりしたが、 また浮気をされる。 そのあたりから、光雄の体格に変化が起き始めた。 配達途中では、良く牛丼屋に立ち寄った。 特盛りに玉子。 失恋のストレスと過食で、 50キロしかなかった体重が65キロになってしまった。
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