知らない間に、大きくなる光雄

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光雄が入社して、一年後に入った後輩ではあるが、 年は8つくらい上で、しかも出戻り。 つまり、光雄が入社する少し前までここで働いていたのである。 でも、威張り散らすことは決してしなかったので、 直ぐに仲良くなれた。 しかも、格闘技やプロレスが好きという共通点もあった。 スポーツ新聞を見ながら、お互いにプロレスの行方を追っていた。 そんな後輩(先輩?)と、体系の事を話していて、 近くにあるスポーツクラブへ一緒に入会しようと言うことになった。 ちょうどキャンペーン中で、二人で入会すれば割引になる。 さっそく入会した。 二人ともスポーツ歴はあったので、 トレーニングマシーンなどを簡単に動かすことが出来た。 フロアーの一角には、フリーウエイト場が設けられていた。 そこにはバーベルやダンベルの重い奴が置かれている上級者向けのゾーン。 光雄は経験者なので、ほとんどがフリーウエイトゾーンでトレーニングしていた。 フリーウエイトゾーンは、他のトレーニング(マシーンやランニング、サイクリングなど)より、人数が極端に少ない。 使用する人というか、扱える人が少ないから。 たまに、入会したての若いあんちゃんが、 興味本位でやってきて、 フォームも出来てないで思いウエイトを上げようとしている。
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