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時を同じくして、やはり流行ったもう一人のヒーロー。
それはジャッキーチェン。
映画の中ではあるが、カンフーを使って悪と戦う。
ケンカが弱かった光雄は、たまたまテレビの映画でジャッキーチェンを見てしまい、
プロレスと同じくらい、いや、むしろプロレス以上にジャッキーチェンやカンフーに魅力を感じた。
プロレスは毎週テレビで放送していたが、
ジャッキーチェンの映画が年に数回しか放送しない。
毎日、新聞のテレビ欄をチェックし、
ジャッキーチェンの映画がある日は親に頼み、
なんとかチャンネルを譲ってもらうようにしてもらっていた。
そうでもしないと、次の日に学校では必ずってほどジャッキーチェンの話題になり、
プロレスではなくカンフーでの戦いごっこが行われるため、
テレビを見ないと話題についていけなくなり、
イジメられっこの光雄がさらに村八分にされてしまう。
当時はファミコンだのプレステだの、
まだテレビゲームなどなかった時代だから、
プロレスごっこ、あるいはカンフーごっこばかりして遊んでいた。
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