プロレスとの出会い

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この時期を、プロレス関係者の間では、 第二次プロレスブームと呼んでいる。 第一次プロレスブームとは、 今から50年くらい前だろうか? 力道山が築いた時代。 まだテレビが各家庭に無い頃、 街頭のテレビ放映に人が集まって見ていた時代。 当時は他に見るものが無かったから、 力道山や美空ひばりがスーパースターだったと聞いている。 力道山が亡き後、しばらくプロレスブームは落ち着いたが、 タイガーマスクの誕生にて、再度プロレスブームが巻き起こったと言う考え。 テレビの視聴率もぐんぐん上がり、 スポーツ新聞でも試合結果を毎日掲載。 そして、プロレス専門の雑誌も創刊された。 プロレス人気が軌道に乗ると、日本のプロレス界にはある変化が起こりつつあった。 今までは、日本人VS外国人と、パターンは決まっていたが、 日本人VS日本人の試合が多く組まれるようになった。 その意味は、今まで日本人と外国人が戦い、 日本人が外国人を倒すのを見て観客が喜んでいたが、 プロレス人気で日本人プロレス選手が増え、 日本人の中では誰が一番強い選手なのだろうか? と言うテーマが出てきた。 その事により、日本人VS日本人の因縁対決まで勃発。 日本人選手の中で派閥ができ、 各チーム同士での戦いが行われる。 それに加わり、海外から招待する外国人選手を少なくすることにより、 経費も少なくすることができるので、プロレスの会社側としても良いアイデアだった。
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