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-あの日から-
すべてが始まった。
『お前、大丈夫か。』
なぜこの人にはわかってしまうんだろう。
心の中にはたくさんの葛藤。
涙を飲み込み、胸の奥にしまいこむ毎日。
辛かった。
家庭内は荒れている。
ストレスで病んでいる母。
被害妄想を慰めることは思う以上に辛い。
今になってこんな風には言いたくないが、
人間は馬鹿げているんだと卑屈になる毎日。
泣きたかった。
副担任の言葉。
『貴方、最近荒れてる。』
『中だるみね。』
『すみません…。』
なぜこんなことを繰り返さなければいけない??
こんなに辛いことをずっと永遠に続けていかなければならない??
今頃気付く。
彼方は私の支えだったんだと。
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