死の奇跡~第一章~藤原水波

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六月。 引退して2週間。 高3の俺は受験勉強を始めた。 ――メールが来た。 後輩の山辺樹奈からだ。 彼女との関係は複雑だ。 一月に彼女から告白された。 だけど、俺は断った。 その頃の俺は2年、彼女は1年。 …受験だからだ。 しかし、3回デートした。 だきしめた。 キスもした。 俺は彼女に対してひどいことをしてしまった。 付き合うことはないのに…… 俺の曖昧な態度で彼女は傷ついた。 でも、山辺さんは今でも俺を慕ってくれている。 『わがまま言ってもいいですか?』 ――? どうしたのか、彼女はそんなメールを送ってきた。 『どうしたの??』 『…会いたいです』 『ごめん…勉強が忙しい』 『すいません。。。 でも…つらいんです』 返事はできなかった。 彼女を傷つけないでいるためにはどうしたらいいのか。 、
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