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「どうしたのっ!?」
「いえ…大丈夫です」
大丈夫と言った声はつらそうだ。
「そろそろ電話やめよっか」
「え…あ・でも、先輩勉強ありますもんね」
「うん、でもそれだけじゃなくて、まだ怪我が完治してないでしょ?
だから…ね?」
「怪我なら大丈夫です」
「無理はだめだよ。
また、学校で会えるから」
「そんなこと…そんなこと言ったって、会えないじゃないですかっ!」
彼女は怒った言い方をした。
「俺は心配してるんだよ。
ね?
今は身体が大事」
ちょっと間が開いた。
「………わかりました」
「それじゃぁ…またね」
「おやすみなさい」
この時俺は、これが彼女の最期の言葉だと思いもしなかった。
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