Lie on death

家出

『ルナ～？着いたぞ？降りるよ～』
『へっ？！あっうん』
……………
『おじゃまします』
『なんだお前珍しいこと言うな』
『ぅん』
なんか見慣れた部屋なのに知らない人の家に居るみたいだ
『んで何？お前家出して来ちゃったの？その格好で……どーすんのその変な格好のままでいるか？』
『……………』
『じゃあどーすんの？帰る？』
あたしは黙って首を横に振った
『じゃその格好のままだな』
笑いながら言うゆうちゃんにちょっとカチンときた
『なんかからかってない？！こんな格好で居れるわけないじゃん！着ぐるみだよ！バカじゃんこんなの』
『ごめんごめん。じゃあ明日お前の物買いに行こうな』
『ゆうちゃんの服貸してよね………それからいっぱい買ってね』
『はいはい』
『お腹すいたしなんか眠いから今日は寝る』
『ゆうちゃんおやすみ』

今思い返せば相当子供で我が儘だなあたし…………