絶望

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絶望

『ルナ?あのさ俺これから今日も仕事だから行ってくるからさ、いい子にしてろよ。解った?』 『えーまた仕事なの?つまんないよ~』 『しょうがないでしょ!とにかくあっちの部屋は開けるなよ』 『うーっ、もーいいっ!解った!寝る!おやすみ!』 バタン………… 深いため息とドアの閉まる音 【つまんないの仕事仕事】 なんだか物が少なくて殺風景な部屋の白い天井をぼーっと眺めてた 【もー限界かな】 あたしは何となくずっと切りっぱなしだった携帯の電源を入れた 【着信すげぇな】 見たくもない名前がずらっと並ぶ ん?mail ………… 『元気か?お前急に居なくなるし、学校こねぇし、どうしてんの?』 『瑞希……………』 『どうもしねぇょばぁか』 瑞希はあたしの親友。男友達で一番大事な奴 瑞希とは男同士みたいな感じで付き合いやすい なんでも話せるっていうの もちろんあたしとゆうちゃんの関係も知ってる そもそもあたしとゆうちゃんの関係ってなんなんだろ? あたしの初めての人? 彼氏なのかな? かといって数え切れないほどしたわけじゃないし あたし意外とゆうちゃんの事知らない あまり知りたがらないのがあたしの悪いところかな? そういえばあの部屋………… なんで開けたらだめなんだろ? 『……………』 【いいゃ開けちゃお】 ベットから降りてドアの前に立つ ちょっと緊張感 『ルナ!ただいま禁断の扉を開けます!怖いです!』 何言ってんだあたし ガチャ そっとドアを開ける 『ぇ?何………これ』
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