4人が本棚に入れています
本棚に追加
/33ページ
雨
雨の日は
外に出てうたれたくなる
雨の日は
外に出て濡れたくなる
全てが忘れられそうだから
全てを流してくれそうだから
その時だけ…
泣いても隠してくれるから
何も
考えなくて良いから
雨の音は落ち着くから好き
だけど
こんな日は…
悲しく寂しくなってしまう
落ちて落ちて落ちて
闇に埋もれてしまう
窓辺に自分の体を確かめるように…
自分の体を包み込むように抱き締めて座り
携帯を握りしめ
誰かからの着信か
手紙が来るのをただただ待つ私…
待ってたって
誰かからも来ないの
分かってるけど…
ずっとずっと
眺め続けてる
傍に雨の音を置いて
目をつむり
耳を傾ける
鈴虫がなり
ただただ時が流れるのを
ゆっくり感じとるの
こうしてる間にも
誰かが泣いて
誰かが苦しんで
誰かが辛い思いして居るのだろうか…
最初のコメントを投稿しよう!