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老人モーリッツが場を仕切りだした。
「お互いが利害関係にとらわれない今のうちに、万が一何かあった時の取り決めをしておいた方がいいかもしれんのぅ。
神が能力を授けると言っても、我々が人狼を退治する術は一つしかない。
・・・村の決まりに従って、人狼が現れた日より毎晩投票を行い、選ばれた者を処刑する。依存はないの?」
場にいる全員の顔が真剣になった・・・異論は無かった・・・。
「神のお告げによると、村人にいくつかの能力を与えるが、能力の持ち主しか自分が能力者であることをわからないという。
それぞれの能力者がいつ、どういう形で名乗り出るかが重要となる様じゃ。」
「なぜだい?明日の朝一番に集まって、ここで言い合えばいいじゃないか?」
楽天家ゲルトが不思議そうに訪ねた。
「でも、その能力者が本物かどうかわかんないんじゃないかな!?」
少年ペーターが楽しそうに話しに入ってくる。
その言葉に数人の村人はハッとした。
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