chapter1 ‐我ら青空会‐

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  優「水原さん、やります。」 どうやら優には、嫌な思い出があるようだ。 この話はまた別の機会に話すとしよう。 藍「綾女はどうする?」 綾「……しょ、しょうがないですわね、やってあげますわ。」 綾芽の言い方には多少ムカつくような印象受けるが、藍は嬉しそうな表情をしていた。 それは綾芽の性格を知っているから……。 ただ素直になれない彼女を知っているからだ。 藍「じゃぁ、頑張ろう、2人とも!」 藍の声で3人は作業をし始めた……。 ────────*─ ──────*─ ────*─ 玲「こらっ! 待てって言ってんでしょっ!!!!」 こちらはまだ追いかけっこ中。 只今の時間は8時30分。 この学校は8時40分からHRが始まる。 何時もなら生徒会のメンバーは、"仕事があるから"という理由で授業には出なくても良いのだ。 ―…がこれをやっているとなると、先生達も「授業をうけろ」と言って来るだろう。 玲はそれが嫌で、何度も同じ言葉を発しているのだが―――…。 玲「本当に止まれってばっ!!」 前の二人はとまる気配すらない。 むしろどんどんどんどん、スピードを上げている。 玲(あぁ、もう、良い! なんか面倒になってきた。 生徒会室に帰ろう!) ――クルリ 玲は今まで渡達に向けていた足を止めて、生徒会室な方に足を向けた。 そして走り出した。 輝「渡、玲が戻って行くぞ。」 渡「あぁ? 本当だ。」 輝「俺らどうするよ?」      渡「……どうすっかなぁ。」 2人は顔を見合わす。    
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