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優「水原さん、やります。」
どうやら優には、嫌な思い出があるようだ。
この話はまた別の機会に話すとしよう。
藍「綾女はどうする?」
綾「……しょ、しょうがないですわね、やってあげますわ。」
綾芽の言い方には多少ムカつくような印象受けるが、藍は嬉しそうな表情をしていた。
それは綾芽の性格を知っているから……。
ただ素直になれない彼女を知っているからだ。
藍「じゃぁ、頑張ろう、2人とも!」
藍の声で3人は作業をし始めた……。
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玲「こらっ! 待てって言ってんでしょっ!!!!」
こちらはまだ追いかけっこ中。
只今の時間は8時30分。
この学校は8時40分からHRが始まる。
何時もなら生徒会のメンバーは、"仕事があるから"という理由で授業には出なくても良いのだ。
―…がこれをやっているとなると、先生達も「授業をうけろ」と言って来るだろう。
玲はそれが嫌で、何度も同じ言葉を発しているのだが―――…。
玲「本当に止まれってばっ!!」
前の二人はとまる気配すらない。
むしろどんどんどんどん、スピードを上げている。
玲(あぁ、もう、良い! なんか面倒になってきた。 生徒会室に帰ろう!)
――クルリ
玲は今まで渡達に向けていた足を止めて、生徒会室な方に足を向けた。
そして走り出した。
輝「渡、玲が戻って行くぞ。」
渡「あぁ? 本当だ。」
輝「俺らどうするよ?」
渡「……どうすっかなぁ。」
2人は顔を見合わす。
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