chapter1 ‐我ら青空会‐

12/14
前へ
/38ページ
次へ
    渡・輝「早急にやらせて頂きます!!;;」 藍「じゃぁ、これお願いね。」 藍はぶっとい資料を渡す。 見るとぶっといを通り越して、かなりの厚みがある。 輝彦と渡は同時に顔をひきつらせた。 渡「水原、これ多すぎね?」 輝「今回ばかりは渡と同意見! いくら何でも多すぎだろっ!!」 藍はそれを聞いてニッコリ笑う。 その笑顔は普通の人なら天使のように見えるだろう。 ―…だが、この2人にとっては違う。 この笑顔はかなり危険なサインだ。 渡「水原っ!! 落ち着けよ!!」 輝「そうだぞ!! 藍、落ち着け!!」 藍「ねぇ――…。」 藍に呼ばれた時、渡と輝彦の肩が震えた。 ―…が、藍は構わず話し出す。 勿論ニッコリと笑顔を浮かべながら。 藍「毎回毎回ね、やらされてる身にもなってみて? それに会長は輝だよね?」 輝「そ、そうですね!;; 俺が会長で藍が、副会長ですよね!;;」 藍「だったら会長がしっかりしなよ?」 輝「す、すいませんでしたっ!」 輝彦は、藍の次の言葉の前に藍の前から消えた。 輝彦を目で追っていくと、先程まで綾女と優がいた机にいる。 藍から距離をとったのだ。 ぶっとい資料を手に取って、仕事をしようとしていた。 藍はそれを見届けると、次は渡に目を向ける。 渡も当然ながら、ビクビクしていた。    
/38ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14人が本棚に入れています
本棚に追加