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渡・輝「早急にやらせて頂きます!!;;」
藍「じゃぁ、これお願いね。」
藍はぶっとい資料を渡す。
見るとぶっといを通り越して、かなりの厚みがある。
輝彦と渡は同時に顔をひきつらせた。
渡「水原、これ多すぎね?」
輝「今回ばかりは渡と同意見! いくら何でも多すぎだろっ!!」
藍はそれを聞いてニッコリ笑う。
その笑顔は普通の人なら天使のように見えるだろう。
―…だが、この2人にとっては違う。
この笑顔はかなり危険なサインだ。
渡「水原っ!! 落ち着けよ!!」
輝「そうだぞ!! 藍、落ち着け!!」
藍「ねぇ――…。」
藍に呼ばれた時、渡と輝彦の肩が震えた。
―…が、藍は構わず話し出す。
勿論ニッコリと笑顔を浮かべながら。
藍「毎回毎回ね、やらされてる身にもなってみて?
それに会長は輝だよね?」
輝「そ、そうですね!;; 俺が会長で藍が、副会長ですよね!;;」
藍「だったら会長がしっかりしなよ?」
輝「す、すいませんでしたっ!」
輝彦は、藍の次の言葉の前に藍の前から消えた。
輝彦を目で追っていくと、先程まで綾女と優がいた机にいる。
藍から距離をとったのだ。
ぶっとい資料を手に取って、仕事をしようとしていた。
藍はそれを見届けると、次は渡に目を向ける。
渡も当然ながら、ビクビクしていた。
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