chapter1 ‐我ら青空会‐

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    どうやら、また新しい人物がきたらしい…。 ――ガチャッ と車の扉を開けて出てきたのは、髪は短く爽やか系な女の子。   "格好いい女の子"だ。 その人物の名は――…。 「きゃぁあぁ、玲様だわ!」 「玲様だぞ!」 玲「皆、おっはよっ!」 玲様と呼ばれた女の子が挨拶をすると、女の子の方から強い声が聞こえた。 勿論男の子の声もあるが……どちらかと言うと、女の子の方が多い。 玲―…こと、神宮寺玲(ジングウジレイ)。 本編の主人公でもある玲は、女の子に絶大な人気があるらしい――…。 玲は挨拶をして、前にいる三人の内一人を見つけた。 その子に向かって走っていく……。 そして―――…。 玲「藍ーvV おはよー!」 ――ギュゥッ 玲はそう言いながら、藍に抱きついた。 藍は急に抱きつかれので驚きの声をあげた。 藍「…―きゃっ!」 だが、玲は気に止めた様子もなく――…。 玲「藍! 私、藍に会いたかったのよvV」 凄く藍に会えた事に嬉しいのか、こんな事を言っていた。 なんと玲は藍を気に入っているらしく、いっつも藍にベッタリなのだ。 藍「れ、玲……;; そ、それよりこの二人何とかしてよ!!」      玲「藍の頼みなら、殺るよ?」 怜は清々しい程の笑顔を浮かべている。 言ってる事と表情も合っていない……。 即ち怖いのだ。 藍は慌てて、それに首を振った。 藍「いやいや、 漢字違うからっ! 殺らなくて良いから、喧嘩止めてよι」 玲「分かってる、分かってる。 冗談だって(ニコ)」 怜の言葉に藍は苦笑い。 藍は口には出さないものの、"冗談には聞こえなかった"と素直に思った。 確かに聞こえないのも無理はない………。 ――チラリ 怜が二人に歩みよっていくのが、藍には見えた。 藍はこれで二人の喧嘩が収まると安心していると―――……。    
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