chapter1 ‐我ら青空会‐

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    もう一人は男の子。 こちらは"眼鏡をかけていて、どちらかというと硬派なイメージ"である。 この男の子は本編の主人公最後の一人、上野優(カミノスグル)だ。 優と綾芽は、四人いる場所へと歩いていく。 勿論顔には呆れたような表情をしながら………。 綾「はぁ…、また、やっているんですの? まったく毎回、波田君と宮本君は飽きませんのね。」 優「森小路さんの言う通りですね。」 綾芽は言葉を発した後、腕を前で組む。 優は眼鏡をクイッとあげた。 そんな二人の言葉に、輝彦が直ぐに抗議する。 輝「お前ら、こいつと俺を一緒にするなよな? ―…俺の方が絶対にかっこいいんだからな!!」 ………この6人の間に一瞬の間が出来た。 校門前にある人達からは、凄い歓声が聞こえる。 はぁ…、と藍が溜め息を吐く。 藍「輝? 今そんな話ししてないよ?」 輝「そんな事は関係ない! ただ俺はこいつよりかっこいい!」 輝彦のそんな言葉に、今まで黙っていた渡の頭には怒りのマークがつく。 そして輝彦の胸ぐらを掴みながら言った。 渡「あぁ? それ喧嘩売ってんのかっ!?」 また、何時もの喧嘩が始まろうとする雰囲気である――…。 が――…。 玲「うるさいよ?(ニコ)」 玲のこの言葉によって、二人はピタリと喧嘩をするのをやめた。 先程のあの痛い思いを、またやられるのは嫌なのだろう。 二人は睨みあってはいるものの、喧嘩をするのはやめたもようだ。 玲はそれを見届けると――…。 玲「生徒会室に行くよっ、行こう、藍!」 ――ガシッ 玲はそう言うなり、藍の手をとると、走りながら校舎の中に入っていった。 藍はボケッとしていたため、急な事に何も出来ず、そのまま玲に連れ去られていく。 四人もそれを見届けると、二人の後を追っていった。    
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