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―…が、渡は見事に避けて、ソファーに輝彦の蹴りが炸裂。
ソファーは、空中に上がったと思いきや、前にあるテーブルの上に落ちた。
――ガッシャンッ!!
と凄い音が部屋中に響いた。
この事によって玲がキレた。
玲「あんたらねぇ!! ちょっとは、静かにしなさいっ!!」
そう言うと渡と輝彦に近付く。
二人は当然の事ながら、後退り――…。
渡「こう言う時は―……」
輝「逃げるに限るっ!」
二人はほぼ同時と言っても良いだろう。
そう言うや否や、生徒会室を飛び出した。
玲もそれに続いて、生徒会室を飛び出していく。
こんな風景を、藍は苦笑いを浮かべながら…。
綾芽は、騒ぎからかなり遠ざかった場所にあるソファーに座り優雅に紅茶を飲みながら…。
優は、綾芽の向かいにあるソファーに座り本を読んでいた。
藍「……仕事しよ…。」
藍はそう呟き、沢山の紙が山積みになっている仕事用のテーブルの前まで歩いていく。
そして資料を手に取った。
藍「新入生歓迎会は、少し前に終わったからこれはいらないね。
これは、まだいるかな。」
藍は素早い動きで資料を分けていく。
藍の言葉に"新入生歓迎会"と言うのでも分かるかもしれないが、今は4月。
藍・輝彦・玲・渡・優・綾芽の6人は高校2年生になった。
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