chapter1 ‐我ら青空会‐

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    ここの学校では、幼稚園と大学だけ生徒会がない。 小学校では小学5年生が。 中学・高校では高校2年生が。 前に述べた人達が生徒会をする。 選び方は、毎回成績順だ。 その学年のトップ6人が選ばれ、生徒会を運営するのだ。 たが何故かこの学園では、生徒会と言うと美男美女の集まりになってしまっている。 なので何処の学年に行っても生徒会は人気だ。 藍「まだ、資料こんなにあるよー!;;」 藍の言う通り、机には資料の山が――…。 藍「玲は、輝と渡追いかけて行っちゃったし。 はぁ…、綾女、優、やろうよ?」 藍はため息混じりに2人を見る。 綾女と優は依然として、紅茶を飲んだり、本を読んだりしている。 依然としてやめる気配はない。 二人はボソッと呟いた。 綾「インクで手が汚れるから、やりたくありませんわ。」 優「僕は今、本を読んでいるんです。 しかもかなり良い所なんですよ。」 二人の呟きに、藍は更に溜め息を深めた。 二人は一旦自分の世界に入ると、中々戻ってこない。 藍はそれを知っているからこそ、溜め息をつくのだ。 藍は二人の言葉に、仕事を促すように言うが………。 藍「綾芽、汚れないから。 優、良いことだけど、今は仕事しようよ?」 …………、反応がない。 所謂、無視というやつである。 いや聞こえていないのかもしれないが……。 藍の言葉には耳もくれずに、紅茶をまた一口飲む綾芽。 優も本から視線を外さない。 いくら温厚な藍でも、こればかりは我慢ならなかったらしく、 藍「……ふーん、そう言う態度とるのね(ニコ)」 そう言いながら、藍はキ笑顔で綾女達に近付く。 勿論この笑顔は、楽しい時に浮かべるものではなく――…怒りを抑えるための笑顔である。 そして綾芽達の前に着くやいなや、2人のいる机を――…バーンッ!と叩いた。 藍「2人ともやろうよ? じゃないと……(ニコ)」 それを聞いて、優が読んでいたいた本から顔をパッとあげた。 同時に顔をしかめる。 優「まさか、柔道技をかけるつもりですか?」 藍「うん!」    
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