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ここの学校では、幼稚園と大学だけ生徒会がない。
小学校では小学5年生が。
中学・高校では高校2年生が。
前に述べた人達が生徒会をする。
選び方は、毎回成績順だ。
その学年のトップ6人が選ばれ、生徒会を運営するのだ。
たが何故かこの学園では、生徒会と言うと美男美女の集まりになってしまっている。
なので何処の学年に行っても生徒会は人気だ。
藍「まだ、資料こんなにあるよー!;;」
藍の言う通り、机には資料の山が――…。
藍「玲は、輝と渡追いかけて行っちゃったし。
はぁ…、綾女、優、やろうよ?」
藍はため息混じりに2人を見る。
綾女と優は依然として、紅茶を飲んだり、本を読んだりしている。
依然としてやめる気配はない。
二人はボソッと呟いた。
綾「インクで手が汚れるから、やりたくありませんわ。」
優「僕は今、本を読んでいるんです。 しかもかなり良い所なんですよ。」
二人の呟きに、藍は更に溜め息を深めた。
二人は一旦自分の世界に入ると、中々戻ってこない。
藍はそれを知っているからこそ、溜め息をつくのだ。
藍は二人の言葉に、仕事を促すように言うが………。
藍「綾芽、汚れないから。 優、良いことだけど、今は仕事しようよ?」
…………、反応がない。
所謂、無視というやつである。
いや聞こえていないのかもしれないが……。
藍の言葉には耳もくれずに、紅茶をまた一口飲む綾芽。
優も本から視線を外さない。
いくら温厚な藍でも、こればかりは我慢ならなかったらしく、
藍「……ふーん、そう言う態度とるのね(ニコ)」
そう言いながら、藍はキ笑顔で綾女達に近付く。
勿論この笑顔は、楽しい時に浮かべるものではなく――…怒りを抑えるための笑顔である。
そして綾芽達の前に着くやいなや、2人のいる机を――…バーンッ!と叩いた。
藍「2人ともやろうよ? じゃないと……(ニコ)」
それを聞いて、優が読んでいたいた本から顔をパッとあげた。
同時に顔をしかめる。
優「まさか、柔道技をかけるつもりですか?」
藍「うん!」
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