序章

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某所 ¨ゴトゴト…ガタンッ!!¨ 整備されておらず凹凸のある路面をOD色の3トン半トラックが進む。後部の荷台はOD色の幌が掛かっており中を伺う事は出来ない。 「お尻いたぁぁぁい!」 トラックのバウンドに合わせて後部の荷台に座っていた数人が同時にバウンド、固い木の椅子に尻を叩き付けられ、まず少女が恨めしげに声をあげる。 「智華ちゃん大丈夫?」 「剛ちゃん、何でこんなぼろいトラックなわけ!?」 八つ当たり気味な智華、それでも剛は務めて冷静に宥める。 トラックの荷台は幌で覆われており薄暗い車内には二人以外にも四人の青年が席に腰を降ろしていた。
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