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指がブルブル震える。
「な‥‥な‥んで‥??私‥‥こんなの‥知らな―‥‥っひ!!?」
ギシ、
と、いつのまにかくっついていた父の体のパーツは、這いつくばり、璃子に近づいてきた。
ギシ‥
ギシ‥
首から上がない“コレ”は、ゆっくりとゆっくりと璃子に近づいてくる。
ハァ‥‥ハァ‥
息が、荒くなる。
涙がたまってくる。
ギシ、ギシ‥
ハァハァ‥ハァ、
ギシ、
あと一歩で璃子と接触するというとき、璃子はとっさに床にある包丁を手にした。
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