逃走メンバー(1)

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璃子は手の中の眼球を地面に投げ捨て、 腰をぬかし、座ったまま動けなくなってしまった。 眼球は、コロコロ、と転がると、しばらくして、ピタリと止まった。 ギョロリ。 「―ひっ!!!」 こっちを‥、見ている‥。 コ‥ロ‥‥ 「ひ‥ぁ‥‥やめ‥こな‥いで‥‥」 コロ‥コ‥ロ‥‥ 「い‥やだァっ!!助けてーッッ!!!誰かー!!たす‥け‥ぅ‥」 こんなところ、誰もいるはずがない。 そう思うと、涙があふれでてきた。 ひとりぼっち‥ 寂しいよ‥ 誰か‥、助けて‥‥
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