237人が本棚に入れています
本棚に追加
母「おきな!友達が来てるよ!」
母が孝の部屋の扉を叩きながら叫んで居る。
孝はまだ眠たい気持ちで一杯だった。
なんせ夜勤に行って帰って来て少ししか眠っていない。
孝は母に適当な返事をする。
「うーぃ…」
まだ眠りに着いてから2時間しか経っていない…。
「何なんだよ…朝っぱらから…」
正直不機嫌に成っていた。
眠い目を擦りながら孝はダラダラと玄関に向かった。
玄関では友人の、智哉と賢人が待ちくたびれて居た。
智哉は何やら急いで居る様子だったが、
賢人は何かに怯えて居る様子だった。
「なんよ?こんな朝っぱらから?仕事入ったんか?」
仕事なら仕方ないし行こうと思った、遊びの誘いなら断る気でいたし。
智哉「いいから!早く着替えて外行く準備しろって!」
「はぁ?なんでさ?遊びなら却下すんよマジで眠い…
只でさえ不眠症なのに眠い時位寝かせろや!」
孝は少しキツメの口調で智哉に言い放った
だか智哉は顔を強張らせて言い返して来た
智哉「一番大事な子が消えてもいいんか!
大事な友達が消えていいんか!」
孝は普段見せない智哉の真剣な顔を見て目が覚めた。
「どうした?何があった?」
今迄黙って居た賢人が口を開く。
賢人「早く…みんなが心配や…お前がこやなあかんねん…。」
孝は何やら普通では無い二人に呆気に取られながらも、顔を洗い、歯を磨いていつもの様に外出する準備をしていた。
「大事な人達が消える?
なんのこっちゃ?
集団で家出でもすんのか?
ただ本当なら流石にヤバいな…。」
孝は正直不安になっていた…。
智哉の真剣な顔、賢人の怯えた顔…。
大事な人が消えるかもしれ無いという不安。
孝は、煙草、オイルライター、携帯電話、財布、を持ち玄関へ向かった。
最初のコメントを投稿しよう!