始まり

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母「おきな!友達が来てるよ!」 母が孝の部屋の扉を叩きながら叫んで居る。 孝はまだ眠たい気持ちで一杯だった。 なんせ夜勤に行って帰って来て少ししか眠っていない。 孝は母に適当な返事をする。 「うーぃ…」 まだ眠りに着いてから2時間しか経っていない…。 「何なんだよ…朝っぱらから…」 正直不機嫌に成っていた。 眠い目を擦りながら孝はダラダラと玄関に向かった。 玄関では友人の、智哉と賢人が待ちくたびれて居た。 智哉は何やら急いで居る様子だったが、 賢人は何かに怯えて居る様子だった。 「なんよ?こんな朝っぱらから?仕事入ったんか?」 仕事なら仕方ないし行こうと思った、遊びの誘いなら断る気でいたし。 智哉「いいから!早く着替えて外行く準備しろって!」 「はぁ?なんでさ?遊びなら却下すんよマジで眠い… 只でさえ不眠症なのに眠い時位寝かせろや!」 孝は少しキツメの口調で智哉に言い放った だか智哉は顔を強張らせて言い返して来た 智哉「一番大事な子が消えてもいいんか! 大事な友達が消えていいんか!」 孝は普段見せない智哉の真剣な顔を見て目が覚めた。 「どうした?何があった?」 今迄黙って居た賢人が口を開く。 賢人「早く…みんなが心配や…お前がこやなあかんねん…。」 孝は何やら普通では無い二人に呆気に取られながらも、顔を洗い、歯を磨いていつもの様に外出する準備をしていた。 「大事な人達が消える? なんのこっちゃ? 集団で家出でもすんのか? ただ本当なら流石にヤバいな…。」 孝は正直不安になっていた…。 智哉の真剣な顔、賢人の怯えた顔…。 大事な人が消えるかもしれ無いという不安。 孝は、煙草、オイルライター、携帯電話、財布、を持ち玄関へ向かった。
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