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智哉は真剣な顔をして俺を見ていた。
そして、語り出した。
智哉「昨日迄は普通やったんや…。
ただ今日起きたら違った。
発狂しながら走り回っとる奴…。
最悪なん事は…
死んだはずの奴が居るって事やねん。」
俺はあまり理解出来なかった。
「なら皆死んだ誰かに会ったんか?」
皆が頷いた。
死んだはずの、人間が居る?
そら気違がって発狂もしたくなるわな。
俺もそうなってたかもしれない…。
その時、悠子が喋り出した。
悠子「あのさ、孝。
あんた、変な夢見なかった?」
(変な夢?んー良く覚えて無いな…。)
「ワリぃあんま覚えて無いな…。
悠子は見たんか?」
悠子は頷いた。
俺は気になって聞いてみたが悠子は教えてはくれなかった。
「聞かないほうがいい」
その一言を告げて。
美咲が窓の外を見つめていた、
外を見つめている
美咲の顔色が悪くなって行く。
義信「美咲姉さんどーしたんさ?
顔色悪いで?」
美咲が震えながら窓の外を指指した。
俺、智哉、淳は窓の外を見てみる。
「うっ!?」
俺達は嘔吐しそうになった…。
窓の外には、人で在ったであろう肉塊に群がる人。
確かに食っている。
淳はトイレへ走って行った。
勇樹「何があるんすか~?」
「見るな!!お前らはじっとしてろ!!!」
部屋に居たの人間達が凍りつく。
だが悠子は制止を聞かずに俺の横に来た…。
智哉「見んな!悠子!」
悠子は智哉の声にも耳を貸さない。
悦子が心配そうに俺を見ていた。
悠子「狂ってる…。孝、智哉!
家の鍵を全部掛けて来て!」
俺と智哉は悠子の言葉に力強く頷いた。
宏光「俺らは?」
竜馬「何したらいいですか?」
悠子「あんたたちは悦子と美咲さんを見てなさい。」
「悦子、心配すんなって!!
なんとかなる!」
俺は悦子に笑顔を見せてから悦子の頭を撫でた後急いで玄関へ走った。
智哉も鍵を掛ける為に部屋から飛び出した。
玄関に着くとドアノブが下がった…。
ヤバイ!!!!
俺は力一杯ドアノブを掴んで鍵を掛けた
ドアを引っ掻く音がする。
ガリガリガリガリガリ…。
ベリッ…グチャグチャグチャグチャ。
(つ、爪が剥がれたのか…。
うぇっ…。)
俺は激しい嘔吐を堪えなが部屋と言う部屋の鍵を閉めに行った。
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