失った対価

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どこかで明憲は永遠にさ迷っているような気分になった…… 明憲『秀太………大丈夫……だった……かな…?』 そう繰り返しながら何度も秀太を思い浮かべた…… ………………さん! ……………ィさん!! …………兄さん!!! 明憲『………??!!』 明憲は幻聴が聞こえたのだと思った…… 兄さん!兄さん!! 明憲『秀……太……なのか?』 明憲は現実世界に意識を戻したのだ 秀太『良かった……意識が戻ったんだね…。ここは田麻美の家だよ……』 そう、あれから一週間が過ぎて田麻美の家の個室にいたのだ 明憲『たまの家か……。それにしても秀太!無事だったのか………って、夢たん!?』 目を見開いて見上げた瞬間 明憲の目の前では確かに秀太の声と呼び名で呼ばれている だが、容姿がどうみても女の子………しかもヱロゲーのヒロイン、夢華と言う人物なのだ…… 明憲『秀太……お前……いつの間に性転換手術受けたんだ……しかも、夢たんに……!!』 秀太『ハァ…。何言ってんの。兄さんがこれを媒介に僕を呼び戻したんじゃないの?』 秀太は呆れ返っている 明憲『……おぉ…言われてみれば………あのとき目の前にあった夢たんを……』 秀太『なんか、呼び戻されたことが悲しくなるよ。』 明憲『ごめんごめん。』 秀太『………とりあえず、アレから僕を呼び戻してくれた時、兄さんはもう気を失っていたんだ…その後のことを説明するよ』 そう言って秀太は話し始めた
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