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「さぁて、聴かせてもらおうかな。約束だし」
サヨクは金髪の男を強気に見た。
自分がどうなってしまうかが、どうしても心配だったからだ。
自分が氷を出した事が現実だって事ぐらい、既に認識している。
「何にも知らないんだったな、分かった。一から十まで丁寧に話してやる」
そう言うと彼は立ち上がり、窓から夜景を眺めた。
「流石に、あの夜の事は覚えてるだろ。空が光った夜の事だ……」
(ッ!!?)
無知とはいえ、サヨクはその夜の事は〓ある事〓により覚えていた。
そして何故か切ない顔を垣間見せた。
「その夜の後、人外の能力……『神力』を使う者が現れたんだ
それを〓神力者〓っつーんだ。簡単に言えばな」
サヨクは思わずヒヤッとした。
自分が人間でなくなるような気がして。
自分が、人外の力を――
「そして我々は“GUARDIAN”……世界政府直轄の守護組織だ!」
金髪の人は、胸に手を当てて誇らしげに言った。
「お前、GUARDIANさえ知らないのか?」
サヨクは口を閉じたまま静かに首を縦に振った。
金髪の男はその返事を聞き、更に続けた。
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