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「人間って生き物は強い力を持つと使わずにはいられない……。
だから神力を覚醒した大体の奴らは、悪事に使った」
そしてツアキがサヨクの前に来て語り掛けた。
「そんな悪行神力者から人々を護るのが、私達GUARDIANの仕事なの!」
サヨクは更にヒヤッとした。
恐怖が顔に出た。
更には腰まで抜けて尻餅をついた。
「俺も神力者……、捕まえるのか?」
「悪い神力者って言ったろ。 因みに、俺もツアキも神力者だ」
ツアキは、笑みを浮かべた。
そして驚くべき一言を発した。
「お礼したいんだよ!」
「えっ?」
金髪の男は尻餅を搗いたサヨクの手を引っ張って、立ち上がらせた。
「お前がいなけりゃ、あの女性は助からなかったかも知れない。
ホントに、感謝に絶えない」
金髪の人は、初めて真剣な顔を見せた。
その存在は、恐ろしいまでの威圧感がある。
「俺はGUARDIAN一番隊総隊長、レイン・エンジェルハートだ。
代表して、礼を言うよ」
長身に存在感、若い容姿を持つ今時の青年だが、この方はGUARDIANの総隊長を務める男だ。
世界的な名家、エンジェルハート家の現当主でもある。
――サヨクは、頬を真っ赤にした。
長期にわたるホームレス生活……感謝された事は、本当に久し振りなのだろう。
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