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「という訳で、本題に移らせて貰う。ただ連れて来られたなんて思ってねーだろ?」
思っていた。
此方に用があっただけであって、其方側に用があったなんて考えていなかった。
「追々話していくが、氷の神力はかなり強力な力だ。
これから先、間違いなくその力は只の護身術というだけにはいかなくなるだろう」
神力に覚醒した意識も薄いのに、そんな事を言われても困る。
でも、レインの言う通りなのだ。
偶々手に入れた力である事も否定できないが、この神力は孰れ運命となる。
見逃して、無駄にして良いモノでは、到底ないのだ。
「それは、ネガティブな意味でですか?」
「どちらにも転ぶだろう。お前の選択次第でな」
「俺は、一体どうすれば?」
「総隊長として、提案しよう」
レインは真剣な表情を和らげて、サヨクの肩に手を置いた。
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