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此処は、この世界にある大きな国〝五国〟の内の一つ、花の国の端にある小さな街『アールトン』。
神力者による被害が少なく、比較的に平和な街だ。
しかし商店街に、今ではかなり有名になっている神力者を知らない少年が歩いている。
「お腹、空いたな……」
彼の名前はサヨク・フィオラージュ。
170を超えた身長に、黒色の短めの髪。
瞳も黒いが、芯の通った眼光がとても力強い。
訳有ってホームレス生活をしている、現在17歳。
「今日の狙い目は、この丘の上にある大豪邸……」
彼自身、正義感が強く優しい性格なのだが、延命する為に仕方なく泥棒をしていた。
今日もその大豪邸のガーデンパーティ-に忍び込む予定らしい。
辺りは暗いが、その大豪邸の周りは非常に明るかった。
訪問者は皆、招待状を出し入っていくが、サヨクは裏の塀をよじ登り無駄の行動で侵入した。
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