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「さて、三日ぶりのご飯だ。俺一人で十分だ……」
訪問者はかなり多い。
それでも、料理は無駄に沢山置いてある。
『え~本日はガーデンパーティーにご出席頂き、ありがとうございます。
今日は楽しんで頂きたく思います』
主催者の挨拶には目もくれず、サヨクは周りの人が注目するくらい激しいスピードでご馳走を食べている。
「みんな食べないの? 無くなるよ」
口の中に料理が限界まで入っているので、周りは何を言っているかさっぱり分かっていない。
訪問者は唖然としているが、おかしく思った警備員が二人近づいてきた。
「――失礼ですが、招待状を見せてください」
サヨクは話しかけられ、口の中の食べ物を一気に飲み込んだ。
「無くしてしまいました」
サヨクの返答に更に怪しく思った警備員は、主催者に話しかけている。
「――不法侵入者だ! 捕まえろ!」
パーティーの関係者でない事を確信した主催者は、大声で叫んだ。
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