Dawn

3/10

3000人が本棚に入れています
本棚に追加
/1423ページ
「さて、三日ぶりのご飯だ。俺一人で十分だ……」 訪問者はかなり多い。 それでも、料理は無駄に沢山置いてある。 『え~本日はガーデンパーティーにご出席頂き、ありがとうございます。 今日は楽しんで頂きたく思います』 主催者の挨拶には目もくれず、サヨクは周りの人が注目するくらい激しいスピードでご馳走を食べている。 「みんな食べないの? 無くなるよ」 口の中に料理が限界まで入っているので、周りは何を言っているかさっぱり分かっていない。 訪問者は唖然としているが、おかしく思った警備員が二人近づいてきた。 「――失礼ですが、招待状を見せてください」 サヨクは話しかけられ、口の中の食べ物を一気に飲み込んだ。 「無くしてしまいました」 サヨクの返答に更に怪しく思った警備員は、主催者に話しかけている。 「――不法侵入者だ! 捕まえろ!」 パーティーの関係者でない事を確信した主催者は、大声で叫んだ。
/1423ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3000人が本棚に入れています
本棚に追加