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(――――!?)
「今度は何だよ。何だこの氷……」
驚きを通り過ぎて、怒りをも感じた。
化け物は足掻いているが、丸でびくともしていない。
訳が解らぬままにそして今度は地面から緑色の蔓が生えてきて、化け物を縛ってしまった。
「氷の次は、蔓かよ」
多少の事では驚かなくなってきたサヨクが、冷静なツッコミをいれた。
「『神力者』の拘束を頼みます!」
突然現れた黒コート姿の少女が、仲間達に指令した。
すると、仲間は非常に素早い動きで化け物を鎖で拘束した。
そして少女は此方を向いて歩み寄った。
サヨクは色んな事が一遍に起きて、ポカンとしている。
「――大丈夫ですか?」
少女はそう言い、この場に合わぬ可愛らしい笑顔を見せた。
「大丈夫って……――」
サヨクは眉間に皺を寄せて、握り拳を作った。
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