2人が本棚に入れています
本棚に追加
「…んで、何の用?」
真哉はダルそうな顔で尋ねる。
「最近、随分と退屈そうだね?」
「当たり前だ!去年大学を卒業してからと言うものの、毎日暇で暇でしょうがない!!」
真哉は怒鳴る。
そう、彼はここイギリスで小学校から高校までのカリキュラムをわずか5年で終え、去年大学院を卒業したばかり。
つまり超天才児である。
真哉の言葉を聞いて正宗はニヤリと笑った。
「ならば今から日本に引っ越そう!」
「………は?」
イマイチ正宗の言っている事が飲み込めない真哉。
「私は昔日本に住んでたんでな!
いいぞ、日本は!四季折々で、他の国とは違って独特の文化を持っている!実に素晴らしい!!」
「…はぁ」
言い終えたかと思うと真哉に人差し指を向けて、再び口を開いた。
「そこでだ!明後日からお前を日本の高校に通わせる事にした!精々楽しんでくれたまえ!
ワハハハハハハハハ!!」
…パチン!
正宗が指を鳴らすと、セバスチャンが現れた………それも天井から。
「お呼びでしょうか?旦那様」
「今すぐ自家用機と荷物を用意してくれ!日本に飛ぶぞ!」
「かしこまりました」
真哉は正宗の唐突な発言にただ唖然とするばかり。それから一時間と経たない内に準備は整った。
最初のコメントを投稿しよう!