第一作

7/22
前へ
/42ページ
次へ
「う~ん………はっ!ここは!?」 目が覚めると、真哉は見た事のない部屋にいた。その部屋に家具はなく、真哉の旅行用の鞄が壁に立て掛けてあるだけ。 良く見ると、鞄には手紙が挟まっている。 「なんだこれは?」 手紙は父 正宗からだった。 『ははは、お目覚めかな? 長旅ご苦労様、今日からここが君の生活の場だ! お前は明日から“天条院高校”という学校に通ってもらう。 場所はそこから歩いて5分だから自分で通えるだろう 少ないが、鞄の中にこの国の金を入れておいた。好きに使ってくれ! でわ検討を祈る        by 父 』 「…………」 言葉も出ない。とりあえず鞄を開けてみた。 中には大量の札束が満ぱんに詰め込まれていて、さらにもう一通手紙が入っている。 『家具や食料や衣服は自分で買いなさい』 「チッ、めんどくさいな……」 札束を2、3束ポケットに押し込み、渋々家を出る事にした。 …ガチャ 玄関の扉を開くと、そこは高層マンションの53階。下を見ると脚が竦むような高さだ。 「ふん!こ、この程度の高さなぞ、どどどうって事なななないさ!」 そのわりには脚がガクガク震えてますが。
/42ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加