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「う~ん………はっ!ここは!?」
目が覚めると、真哉は見た事のない部屋にいた。その部屋に家具はなく、真哉の旅行用の鞄が壁に立て掛けてあるだけ。
良く見ると、鞄には手紙が挟まっている。
「なんだこれは?」
手紙は父 正宗からだった。
『ははは、お目覚めかな?
長旅ご苦労様、今日からここが君の生活の場だ!
お前は明日から“天条院高校”という学校に通ってもらう。
場所はそこから歩いて5分だから自分で通えるだろう
少ないが、鞄の中にこの国の金を入れておいた。好きに使ってくれ!
でわ検討を祈る
by 父 』
「…………」
言葉も出ない。とりあえず鞄を開けてみた。
中には大量の札束が満ぱんに詰め込まれていて、さらにもう一通手紙が入っている。
『家具や食料や衣服は自分で買いなさい』
「チッ、めんどくさいな……」
札束を2、3束ポケットに押し込み、渋々家を出る事にした。
…ガチャ
玄関の扉を開くと、そこは高層マンションの53階。下を見ると脚が竦むような高さだ。
「ふん!こ、この程度の高さなぞ、どどどうって事なななないさ!」
そのわりには脚がガクガク震えてますが。
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