終わらない悪夢

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「うわあ…………。 かなり気味が悪いけど、何なのそれ?」 その巻物を机に置いたとき、めぐみの言葉に同意するように誰もが顔をしかめた。 ただ単に汚いだけではない。 明らかに年代物だと分かる程風化していて、その古さはどことなく嫌悪感を生み出す。 普通の、古さを持つ物とはどこかが違うのだ。 「随分な骨董品ね…………」 りずむの言葉は感嘆を表すようなものではなく、僅かながら生理的嫌悪感を持っているのも分かる口調だ。
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