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電車とエルメス
誠は『淫乱』発言とかばわれた事に対して運命を感じてしまった。
お礼をしなきゃと思いつつも何も持っていなかった誠は取りあえず連絡先だけ交換する事に成功した。
梓「すいません。私達終電無くなるんで帰らせてもらっていいですか?」
駅員「…まぁ警察のかたもいいとのことなんで長居してもらうんもなんですしね。本日は失礼しました。」
キリのいいところで抜け出す事に成功した梓達は帰りの電車に乗った。
徹子「最悪…」
梓「淫乱ですなんて叫ぶからでしょ!助けるとしてももうちょっと考えて行動してよ。途中から黙り込んじゃうんだから。」
徹子「叫んだことはもう割り切ったからいいの!なんで終電とか嘘ついたの?まだまだ余裕じゃん!終電発言が最悪なの!」
梓「いや、あんた途中から黙り込んだじゃない。しまいには泣きそうになるし。」
徹子「彼と同じ個室にいれる事を感謝してたのよ!泣きそうなほど感動してたの!」
梓「…あきれた。ってかさ!連絡先ゲットしたでしょ!携帯!アドレスとか、名前見ようよ!」
徹子「あ!そうだった。」
徹子は携帯の赤外線で交換していた連絡先を見た。
徹子「村野誠って言うんだ。いい名前だなぁ(笑)アハハ」
徹子はよだれが垂れそうなほど満面の笑みだ。
梓「ちょっと!この人アドレスと番号以外にも住所、誕生日、血液型全部はいってるじゃん!うわぁB型かぁ、変なとこにこってるところがB型っぽいな。」
徹子「ちょっと!血液型で人を色眼鏡で見ないでよ(怒)」
梓「(笑)」
梓は血液型など興味は無かったが女子校を偏見で見ていた事の仕返しに成功した。
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