#1.-1【入団試験!】

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 大通りをまっすぐに進み、階段を上がったところ。そこに帝立中央公園がある。  公園の周りをぐるっと木が囲み、その中心には噴水があった。水は内より出でて、頂上で花を開く。  突然、花が散った。 「はああああああっ!!」  パシンッと水が裂け、小さな雨となって降り掛かる。  ジェネは頭を振り、水を思い切り飛ばすとすぐさま前を見、振り下ろされる長棒を自身の持つ棒で受けとめ、弾いた。  木材特有の音が響き、ジェネ、ロイドの両者はともに離れあった。  とっとっとステップを踏み、ロイドは衝撃を吸収し態勢を立て直す。  対するジェネはつま先で踏張り、減速しながら止まる。  ロイドは右手を前に、左手を腰に木の長棒を構えたまま、口を開いた。 「ついにあれをかわされるとはな………」  ロイドは残念そうに呟く。 「ふぅ、やっと見えるようになったんだよ~。それと………」  ジェネは一呼吸置く。 「まだまだ、これだけじゃないよっ!」  叫び、ダッと地面を蹴りだす! 「む………!?」  突然の突撃にロイドはひるむと、もらった!と言わんばかりにジェネは得物を叩き、ロイドを石床に押しつけた。 「……………………」  ロイドは無言のままジェネを見返す。勝利を確信していたジェネにはその意味は分からなかった。  しかし、
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