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ユリはすぐに見つかった。
そのひときわ目立つ華やかな容姿のおかげだろう。
しかしそのユリの向かいの席には僕の予期せぬ人物が座っていた。
――ヨウコだ。
ヨウコはダイスケの葬式以来だから一週間ぶりではあるが、あの雨の夜の出来事以来お互い気まずい雰囲気があった。
僕は店内に入ってユリに軽く会釈をするとヨウコにも「やあ。」と声をかけた。
ヨウコもニッコリ笑って「こんにちは。」と返した。
僕はあらためてヨウコの笑顔に魅力を感じた。
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