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ユリから連絡が来たのは僕がダイスケからの手紙を受け取ってから一週間後のことだった。
突然今から会えないかという電話に、僕は少し戸惑いながらも快く承諾した。
僕が失意に暮れていると思ったのか、はたまたユリ自身が自分の弟の死を嘆いて僕に助けを求めているのか。
ユリの意図するところはわからなかったが、僕は待ち合わせのカフェへと足を運んだ。
僕はそのカフェに着くと外から店内をざっと見回した。
ガラス張りになっているため店の隅々まで見ることが出来たからだ。
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